2021年04月14日

雨蛙

そろそろ降るよと雨蛙が知らせるのを耳で楽しみながら、俳人の池田澄子さんの句を反芻してみました。


「まさか蛙になるとは尻尾なくなるとは」


数日前に読んだコラムで取り上げられていたのですが、筆者の解釈に膝を打ちました。「驚いているのは蛙自身。オタマジャクシと信じて疑わず、のんきに水の中を泳いでいたのに、手が生え、足が生え尻尾はなくなって。」


緑色の愛らしい姿で口を半開きにして空を仰ぐ様子は、その驚きに身も心も固まってしまった様であったのかと思うと、憐れになりました。蛙の気持ちになって考えてみると、「どうしたものか。これまでとは勝手が違うぞ。頭が真っ白だ。」


このような経験は人生にもあるとコラムの筆者。「不本意と思える今でも、偶然か必然を経て後に「まさか◯◯になるとは」と驚いているかもしれない。」と締めくくり、この春に新たな旅立ちをした若者に安心を促していました。


俳句とは、何を伝えたいかを丁寧に説明しないところが良さであるとの言葉に従えば、この句を詠んだ池田さんの眼差しと想いが、句を味わう側に余白を与えて自由に遊ばせてくれて有り難い。


雨蛙の背をさすりながら言ってやりたい。「大丈夫だよ。尻尾はないけど、手にも足にも水掻きがあるから、今までより上手に泳げるよ。」


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posted by 福岡聖恵病院 at 10:40 | めぐみだより

2021年04月13日

フラリーマン日記 episode.38(パパの歌編)

先日、津屋崎にあります『カメリアホール』(中に図書館があります)に行きましたところ、忌野清志郎氏のベスト盤CDがあり、懐かしくて思わず借りてきてしまいました。CDには「いけないルージュマジック」「デイ・ドリーム・ビリーバー」等、数多のCMやTV番組に起用された曲が収録されており、「パパの歌」も収録されています。


「パパの歌」は以前、建設会社のCMに起用された曲でして、最初の方は「トドみたいに家の中でゴロゴロしてて、ブーっとやらかして新聞見ながらビール飲む♪」等、散々なパパとして歌われるのですが、サビの部分になると「でも昼間の(働く)パパは光ってる、いい汗かいてる、男だぜえ♪カッコイー」と、底辺から一気にピラミッドの頂上まで押し上げられます笑。

自分の事を歌われている訳でもないのに、歌詞に得心します大笑。


新型コロナ禍の中、巷間では在宅勤務が増加しています。在宅ワークの増加と共に、パパの働く姿を見て『男だぜ、カッコイイー』と尊敬する子どもが増えたら、コロナ禍というマイナスの中にあった救いの一つですね。泉下の忌野清志郎氏も喜ばれそうです。逆に出社勤務で、昼間のカッコイイ?姿を子どもに見せられない諸兄は、この曲を子どもに聴かせるしかない?笑。


さて、在宅ワークとは違いますが、保険診療には『オンライン診療』なるものがあります。情報通信機器を使用し、遠方にある病院や専門医の診察を受けるシステムで、元々は離島や医療過疎地に住まう方々を想定したシステムでしたが、新型コロナ禍の影響で派生し都市部や若年層の間でも需要・対応医療機関が増してきています。


患者が持つ疾患や通院状況等によって制限があり、未だ通常の診療の様にはいきませんが(現在はコロナ禍で、一部緩和されています)、需要は今後も増し、早晩、通常の患者さんの相談や定期処方のみの外来等はオンラインへシフトしていくことでしょう。


一昔前までビデオ通話はあまり一般的ではありませんでしたが、今日では通信機器の発達で社会に広く浸透しました。以前は画面に自分が映る事に不慣れだったり、会って話す事に比べると機械を介すことで何処か冷めた印象もありましたが、最近では移動や面会が限られ、会いたくても中々会えない人と、画像越しでも視認し合える事で、言葉以外の誰かへの思い、誰かの思いも送り合える温かみを持った手段として、変化してきたと感じているのは私だけでしょうか。


ここまできたら、3D画像で通信できる機器も開発して欲しいものです笑。


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posted by 福岡聖恵病院 at 13:39 | めぐみだより

2021年04月12日

世界宇宙飛行の日

みなさん、こんにちは。今日、4月12日は「世界宇宙飛行の日」です。1961(昭和36)年4月12日に、世界初となるソ連(ソビエト連邦)の有人宇宙衛星船「ボストーク1号」が打ち上げに成功したことにちなんで、制定されました。1時間48分の飛行で地球を1周し、搭乗したガガーリン少佐の宇宙から地球を見た感想「地球は青かった。」は、当時、日本では流行語にまでなったそうです。


残念ながら、その時、私はまだ生まれていませんが(けっこうなオジサンですが・・・)、“地球は青かった”は、知っています。でもこの言葉、日本のみでの意訳で、直訳すると「空は非常に暗かった。一方、地球は青みがかっていた。」なのだそうです。青かった、に比べると、ちょっとインパクトが弱いですかねぇ。


私にとって宇宙飛行と言えば、やっぱり米国のアポロ計画です。アポロ11号は月に行き、月面着陸に成功しました。月の石を持って帰って来たりして、子ども心にとても感動した記憶があります。とここまで書いてきて、ハタと気づきました。当時、私は幼稚園児。果たしてどこまで理解できていたのだろうか?テレビでウルトラセブンを見ている子どもが、現実と空想の違いをはっきり分かっていたのだろうか?宇宙人が普通に出てくる番組を見ていて、月に着陸したからと言って驚くのだろうか?何だか記憶があやふやになってきました(笑)


後年、大人になった私が興味を持ったのは、「アポロ11号は、本当に月へ行ったのか?」と言う、一種の陰謀論みたいなものです。月面での活動の様子は、実は地球上の映画のセットで撮影されたものだと言うもの。宇宙には空気が無いのに、月面で旗がゆれているだの、宇宙船の影の向きがおかしいだのといったものです。(この説が元になった映画も見たことあります。面白かったですよ。)


話が脱線しましたが、今夜は夜空の星を眺めて、大宇宙のロマンを感じたいと思います。(でも残念ながら、予報では夕方から雨なんですよね・・・。(泣))


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posted by 福岡聖恵病院 at 17:35 | めぐみだより

2021年04月09日

天上天下唯我独尊

みなさん、こんにちは。昨日、4月8日は、お釈迦様の誕生日でしたね。例年ならこの時期、各地で誕生をお祝いする「花まつり」が催されるのですが、今年は新型コロナの影響が出そうですね。実は、当院の恒例行事「花まつり」も中止になりました。さびしい限りです。


ところで、お釈迦様と言えば、生まれてすぐに7歩、歩いて右手で天を指し、左手で地を指し「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と言われたそうです。“この世界で私だけがエライのだ。エッヘン。”とでも言うのでしょうか。「流石は、お釈迦様。すごいなぁ。お釈迦様だからこそ言えるんだろうなぁ。でも生まれてすぐにだって、少々生意気な赤ん坊だなぁ。」と以前の私は思っていました。読んで字のごとくに。しかし、あることがきっかけで数年前に気付いたのです。本当の意味に・・・。


お釈迦様が言われた「天上天下唯我独尊」とは、「この世に自分より尊いものはない。つまり人間ひとりひとりが、1つしかない命をいただいている尊い存在である。」ということを意味しており、けっして「私だけが尊い」というのではないのです。「我」とは「我々」のことだったのです。


古代インドの厳しい階級制度(カースト制度)の中で、人間ひとりひとりが尊いということを発見されたお釈迦様。素晴らしいと感心する私。「唯我独尊」とは、暴走族が着ている服に刺しゅうしてよい言葉ではないのです。(私も含めて、バチが当たりそうですね)


世の中には、私以外にも誤解している人が居るのでは、と思い、恥を忍んでブログに書いてみました。(ちなみに、友人のS君も以前の私と同じでした・・・「自分が一番エライんでしょう?」と返ってきました。)


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posted by 福岡聖恵病院 at 16:50 | めぐみだより

2021年04月08日

花祭りの行事食

こんにちは、食事療養室です。

本日(4月8日)、花祭りの行事食を提供しました。

お釈迦様の誕生日です。暖かく穏やかな天気でした。

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*ピースご飯

*三つ葉と海老のかき揚げ

*菜の花の昆布和え

*吸物

*いちご

*収束の祈りアマビエ練切

*飲むヨーグルト


彩り鮮やかで、味もgoodでした。


新型コロナウイルスの感染収束を願い、アマビエの練切も添えました。

アマビエとは、江戸時代に『もし疫病が流行したら、私の姿を描いた絵を人々に見せよ』と言った、と言い伝えられている妖怪です。かわいらしい練切で食べるのがためらわれるほどでした。

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花祭りではお釈迦様の誕生をお祝いし、甘茶を濯ぎます。イベントは行えませんでしたが、甘茶をふるまいました。

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甘茶は、後から来る甘さが特徴です。甘茶の成分にフィロズルチンとイソフィロズルチンという成分が含まれており、この成分の甘さは砂糖の200倍だそう。なるほど、どおりで癖になる味ですね。私も大好きです。

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posted by 福岡聖恵病院 at 16:09 | めぐみだより