2015年04月17日

放射線室の旋風C

胸部エックス線写真について、楽しく学ぼう(連載シリーズ)


 4.影絵


さて、話をエックス線撮影に戻しましょう。といっても、前回の日焼けの話の続きのようなものです。日焼けでの肌に相当するものが、エックス線フィルムであり、鉄板やプラスチックに相当するものが、各臓器や骨です。

エックス線フィルムはもちろんエックス線に反応し、エックス線が当たると黒くなります。そして先程の鉄板・プラスチックと同じように、例えばこれは仮の数値ですが、骨を5%、肺を90%、肝臓を20%、心臓を30%のエックス線が通ることとします。この何%かの光やエックス線が通る割合のことを透過率といいます。

エックス線フィルムの上に寝転がることを想像してみましょう。こうすることにより、フィルムの上に肺や肝臓その他諸々を置いたことになります。難しく考えないでくださいね。日焼けの話と何ら変わりません。自ら鉄板やプラスチックになっただけです。そこに上からエックス線を当てます。するとどうでしょう。各臓器の様々な透過率の違いから、皆さんの知っているあのエックス線写真が出来上がります。割と簡単な原理ですよね!?

ですから、エックス線写真というのは、影絵なのです。単なる白と黒だけではなく、色んな段階の濃度を持つ影絵です。皆さんが持っているカメラで撮る写真とは、その原理が異なりますが・・・。


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前置きが長くなってしまいました。ここまでの話を理解されたなら、何故「服を脱ぐ」必要があるのかご理解頂けたかと思います。(続く)

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posted by 福岡聖恵病院 at 08:54 | めぐみだより