2015年06月11日

6月4日からの歯と口の健康週間に寄せてA

今回は、歯の磨き方です。ここが一番大切で、どんなに良い歯ブラシを使っても磨き方が悪ければ、汚れは残ったままです。

まずはブラッシング圧から、歯磨きの力加減です。歯ブラシをギュッと握って、大きな横磨きをされる方は、こうでないと磨いた気がしないと言われます。歯は一本一本丸い形をしています。こんな大雑把な磨き方では歯と歯の間や歯肉との境目など細かな部分が磨き残しになります。歯と歯の間の虫歯や、歯周病が進むのはこのような部分がいつも磨き残しになっているからです。また、ブラッシング圧が強いと歯肉のような柔らかい場所は摩擦で傷つき、退縮してきます。歯根部が表れ、削れ知覚過敏を起こしやすくなります。一度退縮した歯肉は元には戻りません。

力任せに磨かないようにしましょう。

歯と歯の間に歯ブラシの毛先を入れ込むように歯ブラシを歯面に垂直に当てます。当てた歯ブラシを振動させるような感じで細かく小さく横に動かします。

この時歯肉にも当たっていますので、力加減は腕で磨くのではなく、手首と指で軽く磨くイメージです。

いつもゴシゴシ磨いている方は、脱力することがなかなか難しいようです。

そんな時は、鉛筆を握るように歯ブラシをもってください。最初はなれませんが、毎日のことですからコントロールできるようになります。

前歯は、1歯立て磨きで仕上げ磨きをしてください。

歯並びが悪いところも、後ろに下がっている歯は毛先が届いてない為、磨き残しになります。そんな時は、歯ブラシの毛先の上の角の部分(つま先)や下の毛先の角の部分(かかと)、毛束の端の一列を当てたり、歯ブラシの一部分を使って細かい仕上げ磨きができます。

歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用すればより良いでしょう。しかし、なかなか面倒でと思っている方は、歯ブラシ1本でも当て方の工夫しだいでぐんと効率はあがります。夜寝る前の歯磨きは仕上げを鏡の前で念入りにしてください。毛先がぴったり当たる角度がわかるはずです。又、歯ブラシは毛先がはみ出していなくても、1か月から1か月半に1回、新しいものと取り換えましょう。


歯みがき粉は、歯ブラシの毛の幅の3分の1くらいで十分です。つけすぎると、泡でいっぱいになり、長時間磨けず、清涼感だけで磨けた気分になってしまいます。歯みがき粉もほんとに多くの種類がありますが、補助的なものと考えて選択して大丈夫だと思います。歯周病に効果ありと書いてあればそれを信じて磨いてみましょう。また、フルーツ味が楽しくて歯磨きが好きになれば良いのではないでしょうか。歯みがき粉には、研磨剤、特にスクラブ入りのような着色を落としやすくするような物は、多量に長い間使用すると歯の表面が削れるようなことにもなります。前述のブラッシング圧の強い歯磨きと同じようになるのです。適量が大切です。


電動歯ブラシも音波式、超音波式、高速電動式などいろいろありますが、価格もさまざまでお手軽に試すのは難しいので、かかりつけの歯医者さんでご相談されたり、よく調べて購入し、正しい使用方法でお使いください。


以下、模型を使って写真を載せています。参考にしてください。

長くなりましたが、健康な歯と口は一生の「たからもの」です。

ご自分でご自分のお口のスペシャリストを目指していただければと思います。


歯C.JPG

@力を入れ過ぎています。


歯D.JPG

A軽く持ってみましょう。


歯E.JPG

B鉛筆を持つように。


歯F.JPG

C歯面にぴったり当てましょう。


歯G.JPG

D1歯縦磨き、当て方の工夫を。

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posted by 福岡聖恵病院 at 09:12 | めぐみだより