2016年07月11日

穏やかな時間

「ほら、見てんしゃい。バラが咲いたよ。」

「もち〜っと(もう少し)こっち寄せると、よう見えるばい。」

昨日まで、まだつぼみだったバラが咲き、その報告をしてくれる患者様のTさん。ガラス越しでもよく見えるように、プランターの配置のアドバイスをしてくれました。

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5病棟 西側廊下の先には、ベランダがあります。そこには、先輩看護師のOさんが仕事の合間を縫って、たくさんの花々をガーデニングし、ガラス戸越しにも見えるようにプランターの位置を工夫され、患者様や同僚の目を楽しませてくれています。朝顔、ペニチュア、マリーゴールド、ダリア、ゼラニウム、ラベンダー、バラ・・・等々。

毎年、花が咲き終わると大切に種を取り、次の年に花を咲かせているのだそうです。命を繋いでくれているのです。花を育てることが苦手な私は、大変な作業かな・・・と思うのですが、Oさんは大変だなんて一言も言わず、「患者様が毎日、変化を見て伝えてくれるのよ。」と笑顔で嬉しそうに話してくれました。さすがだなぁ〜と思いました。

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梅雨の合間の晴れた日、何気に「ひなたぼっこがしたいなぁ〜。」とつぶやいた私に、数人の患者様(Fさん、Wさん、Yさん他数名)が「いいね〜、いいね〜。」と集まってきてくれました。そこで、皆でベランダに出てみることにしました。いつもは部屋のカーテンをピシャリと閉めて、ベッドで過ごすことが多い、口数の少ない男性 Fさんも参加してくれてちょっと意外・・・。腕を組み、空を見上げて「暑くなったなぁ〜。」と一言。Wさんは「家におる時は、しよったもんねぇ〜。」と自然に草を取ってくれたり、手入れを始めてくれました。椅子に腰かけ「やっぱり外はいいね〜、気持ちよか〜。」と空を眺め、ちょっとまぶしそうに Yさんが話します。他のみなさんも、思い思いに過ごされています。


季節の花々と青い空と、洗濯物をなびかせてくれる風・・・。私も含め、それぞれみんなが心地よいと感じた穏やかな時間でした。

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posted by 福岡聖恵病院 at 08:00 | めぐみだより