2018年04月09日

聖恵ビハーラ


 聖恵ビハーラの本堂「八角堂」には綺麗に光り輝くステンドグラスがあります。このステンドグラスには、青色、黄色、赤色、白色の蓮の花が描かれており、太陽の光が入ると綺麗にそれぞれの光が八角堂に入ってきます。

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 「青色青光(しょうしきしょうこう)黄色黄光(おうしきおうこう)赤色赤光(しゃくしきしゃっこう)白色白光(びゃくしきびゃっこう)

この一文は、浄土経典「仏説阿弥陀経」の中に出てくる言葉です。「青き色には青き光、黄なる色には黄なる光、赤き色には赤き光、白き色には白き光あり」というこの言葉は、私たち一人ひとりが、すでにそれぞれの色を持ち、光り輝いていることを語っています。それは、私たちの本来の姿であり、生きる喜びでもあります。また、どのような他とも対立することのないものの姿でもあります。


 私たちは、他の人にはない、勝れたものを持つことが、光り輝いて生きることのできる条件だと考えています。そのため、必死になって、他の人よりも勝れたものを手に入れようとして、苦労してしまいます。しかし、どうでしょうか。私たちは、誰もが例外無く、できることとできないことを持っています。そして、一人では生きていくことができない存在です。他の人にはない勝れたものと言っても、比較の問題に過ぎず、結局、光り輝くことはできません。 


 このような、他の人と比較する心から解放されることがない限り、私たちは、本来の輝きを取り戻すことができません。そのためには、すべてのものは、もともとつながり合って、“共に生きるものである”というのに気付くことが最も大切です。


 阿弥陀仏の浄土に咲く蓮の花のありさまを語った「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」というこの言葉は、お互いに傷つけ合うのではなく、共に助け合って生きることこそが、自分らしく光り輝いて生きることを実現する道なのだと、私たちに教えて下さっています。日々の生活に追われ、つい忘れてしまいがちな「生かされている私」「おかげさま」という心を大切に、過ごしていきたいものです。


                          合掌


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わたしと小鳥と鈴と 〜金子みすゞ〜


「わたしが両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴る鈴はわたしのように、 たくさんなうたは知らないよ。

鈴と、小鳥と、それからわたし、 みんなちがって、みんないい。」

 


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posted by 福岡聖恵病院 at 08:00 | めぐみだより