2018年10月10日

「たかがねこ、されどねこのおはなし」

こんにちは。今日はうちの大事な猫、「りん」のお話です。

長女が小学生の時、道ばたで2匹の猫を拾ってきました。よくある話ですよね。長男に喘息があり、動物を飼うことは控えていたのですが、もともと猫大好きの私、「毎日掃除をする。」と言う長女の約束をとりつけて飼うことにしました。そして、2匹はすぐに私たち家族の癒しとなりました。しかし、6年前に1匹は、外で何かに襲われて死んでしまいました。1匹残った三毛猫の「りん」。大切に育てました。


そんな「りん」は、おととし熊本地震があった時、突然食事を全く受け付けなくなりました。福岡は、そんなに揺れなかったけれど、動物は敏感でショックとかあるのかなと思って病院に行きました。しかし、診断は全く違うもの。ヘモグロビンが2.3g/dl(正常値915g/dl)。採血した血液を見せてもらいましたが、スイカの汁みたいに薄く、先生が「生きているのが不思議です。あと2、3日です。外に出してはだめです。」とおっしゃいました。ウイルス感染でもなく、他の臓器に異常もなく、赤血球だけが造られない骨髄の異常だろうとのことでした。なぜ気付かなかったのだろうとショックでした。確かに言われてみれば、口腔粘膜や鼻の頭の色は白く、食事も少量ずつ何回にも分けて食べるようになっていたのに・・・。


しばらく呆然となった私ですが、死を免れないのであれば、安楽に、「りん」がしたいように最後まで自由に過ごさせてあげたいと思いました。大好きなマッサージ、外遊び。そして、もうだめと言われても何かしら生き延びる方法はないかと模索しました。病院の先生も「効果ないだろうけど。」と言ってステロイドの注射を打ってくださいました。私はネットで、猫貧血に効いたという、人間の子ども用の健康食品の記事を見つけました。さっそく買い求め、スポイトで毎日与え続けました・・・。


あれから2年半。「りん」は生きています。3ヵ月に1回、ステロイド注射を打ち、健康食品は様子を見ながら与えています。外遊びが大好きで、畑でトンボに飛びついたり、野ねずみをとってきたり!血液の状態は、正常値にはほど遠いようですが、日常生活には支障がないくらいには改善しているようです。たかが猫のことですが、私たち家族にとっては大事な家族の一員。あの時、死を覚悟して「この子のために何ができるか。」を考えたことは、これから先の私たちのためだったかもしれません。


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posted by 福岡聖恵病院 at 12:20 | めぐみだより