2020年08月12日

フラリーマン日記episode.33(壱岐編)

私が、以前勤務していた病院での出来事です。

1人のある男性が入院されていました(以降、Aさんと呼びます)。


Aさんは、長崎県壱岐島のご出身。お生まれも育ちも壱岐、壱岐で漁師を生業にされていましたが、病気に罹患し長期入院をされる様になってからは、福岡で看護師をされている娘さんを頼り、福岡市内の病院に入院されていました。


私の勤務していた病院に転院されてこられた時には、既に意識障害があり、話しかけても全く反応が無い状態でした。


Aさんが入院されてまもなくの事、主治医より娘さんにAさんの余命宣告がされ、それを受けた娘さんは「父を壱岐へ帰らせてあげたい。」と主治医へ申し出られます。


主治医は了承し、退院調整の業務を行っていた私は、Aさんを壱岐まで搬送する業者の手配にとりかかりました。


しかし、Aさんの状態はかなり悪く、私は搬送業者を10社以上あたりましたが、何れもAさんの状態を聞くと壱岐までの搬送は難しいと断られてしまいました。

娘さんの「途中で何かあっても一切苦情は言わない、一筆書いてもよい」との意思を伝えても、です。


私は、業者が見つからない事を院長先生に報告しました。

すると、院長先生は「業者が無理なら、我々で連れて行こう。」と言ってくださり、病院車で搬送する事となりました。


Aさんにはあまり時間が無かったことから、急ぎフェリーの手続き(乗船中に車内に人が残るには、運航会社への申請と許可が必要になります)や転院先の病院までの経路確認を済ませ、翌々日に院長先生と病棟師長、臨床工学技士と私(運転手として)の4名にて、雨の降るなか早朝5時に病院を出発、Aさんを乗せ壱岐へと向かいました。


道中は順調で、昼過ぎには転院先の病院へ到着しました。

病院へ到着すると、娘さんを含むご家族の方々が待っておられ、こちらが恐縮するほど感謝され、この仕事をしていてよかったと感じた瞬間でした。


帰りは、壱岐名産のウニ定食を院長先生がごちそうしてくださり(激ウマ!)、この仕事をしていてよかった事を再実感(笑)


帰りは雨が止み、空には虹が綺麗に出ていました。

夕方には無事福岡へ到着。


それから数日経ったある日、院長先生より壱岐へ行ったメンバーへ1通のメールが届きます。

内容は、Aさんのその後に関する娘さんから院長先生宛のメールに、院長先生からのメッセージが付加されたものでした。


Aさんが搬送された日の夜、Aさんは奇跡的に目を覚まし、横にいた娘さんに「ここは何処?」と尋ねられたそうです。

娘さんは驚きながらも、壱岐に帰ってきた事を伝えると、Aさんは涙を流して喜ばれ、また眠りにつかれたそうです。

その後は2度と目を覚まされることはなく、数日後に亡くなられたとの事であり、メールは院長先生からメンバーに対する労いと感謝の言葉で締めくくられていました。


私は医事担当ですから、病院内では裏方の仕事です。

普段は請求以外の事で、患者さんやその家族の方々と深く関わる事はあまりないのですが、院長先生からのメールを読み、今回の搬送は緩和ケアの一環だった、医療従事者の端くれとして少しは有為な存在であれたのかと、当時携われた事を嬉しく思えた事を、先日妻と壱岐の話をしていて、何気に思い出しました。


帰りの道中で見た、掴めそうなくらいはっきりとした素晴らしい虹とともに、Aさんの搬送劇は私にとって心に残る出来事の一つです(忘れかけていましたが(笑)


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posted by 福岡聖恵病院 at 10:22 | めぐみだより

2020年08月11日

孫の成長

先日、ちょっとした事件がありました。下原に住む孫(5歳)が、自宅マンションから私が住む香椎駅東に行くと言って、親からの「ちょっと待って!」も届かず飛び出したそうです。

そのことを聞いた私は本当に驚きました。なぜなら、下原から香椎へ行くには、3号線バイパスを横切らなければいけないのですから…。

後から追いかけた親が見つけたから笑い話に終わったものの、本当に恐ろしくて身が縮む思いでした。


後で孫に話を聞いたところ、「ひとりで行ける!」と思ったらしく、それもその通り、母親と車で通るように三号線バイパスの高架下の道を通り、本人もちょっぴり恐かったのか、私の所に早く着くように走ったらしく、下原小学校の下のほっともっと(お弁当屋さん)の所まで行っていたそうです。通っている保育園もその辺りにあるので、道順を覚えていたのでしょうね。

これも一つの成長と思ってもいいのでしょうかね…。


何はともあれ無事で良かった。ほっと胸を撫でおろすばぁばでした。


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posted by 福岡聖恵病院 at 08:00 | めぐみだより

2020年08月07日

子育て

こんにちは。ようやく長い梅雨も明け、本格的な猛暑日がやってきました。我が家では、5月26日に次女となる第2子が誕生しました。新型コロナウィルスの流行に伴い、立ち合い出産は行えず出産後にアクリル板越しでの対面となりました。母子ともに健康で、長女に続き助産師さんも驚くほどのスピード出産でした。

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現在は、長女の嫉妬と戦いつつ、子供2人の子育てに妻と奮闘しています。ちょうど去年の今頃は、家族3人でハワイ旅行に行っていました。今年は、新型コロナウィルスの流行により家族で外出することも出来ず、お家プールやお家居酒屋でステイホームを楽しんでいます。

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早く新型コロナウィルスが終息し、今度は家族4人で旅行に行ける日が来ることを願っています。

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posted by 福岡聖恵病院 at 08:00 | めぐみだより

2020年08月06日

アンガーマネジメント

「なんであんなキツイこと言っちゃったんだろう。」、「ついカッとなって言い過ぎてしまった。」

こんな経験、ありませんか?自分にとっては怒りに任せたとっさの一言でも、一度口をついて出た言葉は元に戻せません。親しい間柄にヒビが入ることもありますし、仕事上の関係であれば社会的信用を失う事態にもなりかねません。


アンガー(怒り)をマネジメントする。この考え方は、1970年代から米国で発展してきたとされています。当院の図書室にちょうど書籍が入荷され読むチャンスがあったので、一部をご紹介したいと思います。


アンガーマネジメントの定義は、「不要な怒りに振り回されず、必要なときに上手に怒りを表現できること。」とされています。つまり、「怒らないこと。」が目的ではないのです。怒ること=悪 と考えていると、たとえ誰かに理不尽なことを言われても「自分さえ我慢すればいい。」となるでしょう。ぎゅうぎゅうに押さえ込まれた感情はやがて大爆発するか、燃え尽きて無気力になってしまう恐れがあります。

傾聴や接遇、対象理解など、相手の気持ちを尊重する技術は多く有ります。しかし、自分自身の感情に気づき適切に表現することに関して、私たちの多くは十分な教育を受けていません。(ここで言う「怒りを適切に表現する。」とは、相手を脅かしたり傷つけたりせず、物に当たったり壊したりせず、また自分の中に溜め込まず上手に伝えることを指すそうです)


そもそも怒りの源は、自分の中にある「コアビリーフ」(=こうあるべき、という価値観や思い込み)から生まれることが殆どです。「人の話は最後まで遮らずに聞くべき。」とか、「使ったものは元の場所に戻すべき。」などです。人の価値観はそれぞれですから、自分の「べき」と他人の「べき」がぶつかったとき、「普通はこうだろう!」とか「常識的に考えてありえない!」などと衝突が起きてしまうのです。自分のコアビリーフを知ることで、怒りの客観視に繋がります。自分を縛る「べき」の鎖に気付き少し緩めてあげることで、随分楽になるのではないでしょうか。

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参考:「ナースのためのアンガーマネジメント」田辺有理子著

※「ナースのための」と有りますが、どのような仕事であってもストレスはつきもの。むしろこのご時世、私たちは生きているだけで沢山のストレスにさらされています。アンガーマネジメントを知ることで、少しでも心が軽くなる人が増えることを願っています。

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posted by 福岡聖恵病院 at 08:00 | めぐみだより

2020年08月05日

ひまわり畑

みなさん、こんにちは。先日、ひまわり畑に行って来ました。1週間前は、

つぼみばっかりで畑は、ほぼ緑色、所々咲いているくらいだったのですが、今回は、ほぼ黄色でした。植物の成長は早いものですね。びっくりしました。

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コロナの関係であまり行く所がないのでしょうか?結構な人出です。(私もその1人です(笑))但し、畑が広いので密ではなく、安心して花を眺めることが出来ました。


そして、気付いたのですが、見物に来ている人の中で、マスクをしていない人が少なからずいました。自然の中で、又、人と人との距離がとれているからいいのかなあ。私も真似して畑の中でマスクを外し、深呼吸!ああ口元がスッキリしました。(それから1つ分かったのは、ひまわりの花って、あまり匂いませんねぇ)


駐車場までの帰り道、誰ともすれ違わなかったので、こっそり再度マスクを外して、一時の開放感にひたりました。ひまわりのおかげでいい気分転換が出来ました。

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posted by 福岡聖恵病院 at 08:00 | めぐみだより